里山讃歌

ALの小春と過ごす田舎暮らしを綴っています

 集中曝涼

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集中曝涼の季節,,,見に行ってきました。
常陸太田市では,市内各地に保存されている貴重な文化財を,年に一度虫干しを兼ねて一般公開しています。それが集中曝涼。過ごしやすい秋のこの時期,虫干しには最適。普段目にすることができない多くの文化財を,それらが伝えられてきた地で直接見ることができる機会ですね。


まずは,西光寺。わんこの散歩でよく来ていましたが,本堂の中にあるこの木造薬師如来坐像を見るのは初めてです。平安時代後期の作だそうです。ボランティアで参加していた茨城大学の学生が詳しく説明してくれました。また,敷地内に展示してあった佐竹氏の山城の想像図が見事でした。描いた本人なのか城郭マニアらしき人が熱く説明してくれました。




次に行ったのが青蓮寺。ここもわんこの散歩でよく来ていました。本堂に入ると二孝女物語の書簡類が展示されていました。これまた,歴女らしき学生ボラが詳しく語ってくれました。



次に行ったのは正宗寺。足利尊氏の書状などがありました。なぜ,そのような書状がこの地に,,,? 室町時代,ここの和尚が鎌倉の円覚寺に行った際に持ち帰ったそうです。裏山には,水戸黄門でお馴染みの「助さん」こと佐々宗淳のお墓がありました。




そして,前々から気になっていた賀美発電所常陸太田市の里川水系には5つの水力発電所がありますが,そのうちの一つです。ここの歴史は古く,大正8年(1919年)に建てられたそうです。中に入って天井を見上げると,なるほど,梁の古木の雰囲気が大正建築の香り。モーターは昭和42年製だそうです。東京発電の職員が丁寧に説明してくれました。この里川水系,水力発電に適したエリアそうです。他の発電所や水路などの有形文化財も見学してみたいな。