竹久夢二の絵からか,大正ロマンという言葉に美しい女性をイメージしてしまい,いい年して胸がときめきます。
大正の15年は,坂の上の雲をつかもうと近代国家建設に邁進した明治の45年と悲惨な敗戦を経て経済大国に成長した激動の昭和の64年との間に位置し,大正デモクラシーや大正ロマンなど,大衆文化の始まりが出揃い,短いですが大変興味深く彩り鮮やかな時代だなと感じます。
近代から現代への過渡期であり,日本文化と西洋文化が豊かに混じり合い,ノスタルジックでモダンな素敵な時代というイメージです。そんな大正時代に起きた事件を題材に,その真実を再確認することで大正時代の流れに迫っていく,という内容の本です。
大正時代についてもっともっと知りたくなりました。