里山讃歌

田舎暮らしを綴っています

最近読んだ本

2018年が暮れようとしています。

 

今年は仕事が大変忙しく,読書に費やす時間をあまりとることができませんでした。ここ数年では一番本を読まなかったような気がします。僕自身,自己形成において読書と音楽から多大な恩恵を受けてきました。今後の人生も読書を核とした好奇心がさらに重要になってくるものと考えています。

 

それにしても読む時間がない。読みたい本を買ったのはいいですが,書斎に山積み状態。これから迎える年末年始休暇では山積みになった本を多いにやっつけていきたいと思います。

 

半藤一利『世界史のなかの昭和史』

久しぶりの半藤さんの本です。氏の名著「昭和史」と重なる部分もありますが,読みやすい語り口は半藤さんならではのものです。スターリンヒトラーを中心に大東亜戦争開戦までを俯瞰しています。今も昔も,確かな情報を確実に得る,ということがいかに大切であるかということをつくづく実感します。その情報を熟慮し,国際的な広い視野にたった決断ができず,破滅に突き進んだ当時の日本の指導者たちの愚かさをまたまた目の当たりにしました。半藤さんの昭和三部作の完結編。面白いです。

 

磯田道史司馬遼太郎で学ぶ日本史』

司馬遼太郎磯田道史というキーワードで思わず買ってしまいました。いつだったか,NHKの100分で名著という番組で,磯田さんが司馬遼太郎の著書について熱く分かりやすく語っていました。本書でも,磯田さんが司馬作品について鋭く語っています。歴史家の視点で読む司馬文学。司馬文学に描かれた日本人の「国民性」がはっきりと見えてきます。

 

吉村昭陸奥爆沈』

真珠湾攻撃時の連合艦隊旗艦であった戦艦「長門」と同型である戦艦「陸奥」。長門型戦艦の2番艦であり,1番艦長門とともに大日本帝国海軍の象徴的な軍艦でした。その陸奥昭和18年6月に柱島泊地において原因不明の爆発を起こし沈没しました。死者1121名という大惨事でした。この陸奥爆沈という作品は,一般の小説形式ではなく,吉村昭自身が陸奥爆沈という対象に向かって模索する過程を描いています。ちょっとドキュメンタリータッチの小説です。どんなに強力な戦艦であっても,そこには人がいて組織があって,感情が作用します。規律正しく,厳粛な海軍でも,そこには必ず綻びが生じます。現代社会の組織にも通ずる事象。巨大組織の栄光維持や保身のための隠蔽体質は今でも変わりません。

 

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オーストラリアンラブラドゥードルの小春さん,誕生日に買ってもらったこのクッションがとても気に入ったようで,常にこのクッションでまったりしています。年末年始はこのクッションを枕がわりに読書したいと思います。

 

世界史のなかの昭和史

世界史のなかの昭和史

 
「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

 
陸奥爆沈 (新潮文庫)

陸奥爆沈 (新潮文庫)