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里山讃歌

田舎暮らしを綴っています

花ざかりの森・憂国

三島由紀夫『花ざかりの森・憂国』読了。

 

早朝,スマホ緊急地震速報が突然鳴り響くと同時に震度5弱の大きな横揺れが襲ってきました。久しぶりに焦った。東日本大震災の悪夢が,一瞬,脳裏をかすめます。すぐにテレビをつけると,福島や茨城で津波警報が発令されており,各局のアナウンサーがいつにもまして強い口調で「すぐに逃げて,命を守って!」と。我が家の被害は本棚の本が床に落ちたのと水槽の水が少々溢れただけ。大したことなくてよかった。

 

三島由紀夫の短編小説集。

「花ざかりの森」・・自分の先祖をめぐる詩的な内容。ストーリーがつながりません。三島曰く「16歳の少年は独創性へ手を伸ばそうとして,どうしても手が届かないので,仕方なしに気取っているようなところがある」と。しかし,16歳にしてこの語彙力と表現力,天才は違いますね。

憂国」・・衝撃を受けました。2・26事件にまつわる逸話作品。大義,美,死の究極的融合が図られた壮絶な散華。その精神が,後に市ヶ谷駐屯地で割腹自殺する三島事件にリンクしていくのか。武と文の極致とも言える表現が凄い。天才の行き着くところは,やはり破滅的な最後なのか。

 

この2作品以外に幾つかの短編が載っています。三島由紀夫の作品を読んでいると,その時代が繰り出す強烈な一撃に打ちのめされるような気がします。

 

オーストラリアンラブラドゥードルの小春さん,快食,快眠,快便,体重15.1kgになりました。今朝の地震が相当怖かったようで,家の中を落ち着きなく行ったり来たり。普段は入らないクレートの中に入ってしばらく出てきませんでした。

 

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服を着せてみましたが,嫌がってアグアグです。

 

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寒くなってきました。布団の中はあたたかくて心地良いことに気付いたようです。

 

日本は地震国です。地震の時は落ち着いて行動しましょうね。

 

花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫)

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