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里山讃歌

田舎暮らしを綴っています

 指揮官たちの特攻

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城山三郎『指揮官たちの特攻 ー幸福は花びらのごとくー 』読了。

あっという間に3月になってしまいました。毎日の楽しみである布団にもぐりこんでからの読書タイムですが,日々仕事に忙殺されている疲れから,布団をかぶって「さあ,読むぞ!」と意気込むのですが,約3分後には夢の中。気が付いたらもう朝という日々が続いています。

昨年末だったか,城山三郎が旧日本軍の「特攻」をテーマに描いた晩年の作品の取材メモが見つかり一般公開された,,,というニュースがテレビでやってました。その作品とは,「指揮官たちの特攻」です。ドキュメント小説であり城山文学の集大成。

最初の特攻隊長として飛び立った関行男大尉と終戦の日に宇垣纒を乗せて飛び立った中都留達男大尉,,,特攻に対して絶望的な思いを抱きながら最後の時をいかにして迎えたのか,人間味あふれる内容で描かれています。特に,道連れとなってしまった中都留さんが最後の極限状態でも正しい判断力を失わなかったエピソード,,,涙,涙です。

日本のために,,,という大義で,特攻で命を落とされた方々が,今の汚れきった世界や日本を見てどう思うだろうか。科学技術の進歩や経済発展とはうらはらに,国家,宗教,民族間の果てしない対立と闘争,貧困,飢餓,殺戮,,,まさに,人類存亡の危機です。戦後,経済発展の上に築かれてきた現代日本ですが、人々の心は病み、様々な事件や諸問題を誘発するなど、その功罪が次々と露呈してきています。日本はますますおかしな国になってきているようです。

日本のために戦死した方々が誇れるような日本になるよう頑張らなくては、とこの本を読んで改めて思いました。