筑波海軍航空隊記念館に行ってきました。(笠間市)
この地に旧日本軍の航空隊があったことを最近知りました。「昔,この辺りの道は滑走路だった,,,」レベルの話は聞いていましたが。昭和9(1934)年に霞ヶ浦海軍航空隊友部分遣隊として開設され,昭和13(1938)年に筑波海軍航空隊と改称されます。昭和20(1945)年太平洋戦争終戦と共にその役割を終えますが,その間に多くの若者がここで飛行訓練をし,青春を語らい,そして戦地に旅立っていきました。旧司令部庁舎,号令台,地下戦闘指揮所,滑走路などが奇跡的にほぼ当時のままの状態で保存されています。
伝説のエースパイロット「坂井三郎」も若い頃ここで訓練しました。彼もこの階段を何度となく駆け上がったことでしょう。
ここで映画「永遠の0」が撮影されました。そのときのロケ再現セットが展示してありました。
当時,訓練で練習生が乗っていた93式中間練習機,通称「赤とんぼ」のプロペラ。
さまざまな遺品や遺書,寄せ書き,手紙等が展示してありました。
航空機による体当たり攻撃,,,特攻隊。そのパイロットたちは自分が死ぬと分かっていて,飛び立つ前,何を思ったのでしょうか。展示コーナーを巡りながら当時の状況に思いを馳せ,心が打ちのめされました。家族や恋人への手紙など涙なくしては読むことができません。
この記念館,戦争の記憶を風化させないためにも,ぜひ永遠に大切に保存していってほしいと思います。
帰りに売店で「永遠の0」の本を買いました。