里山讃歌

ALの小春と過ごす田舎暮らしを綴っています

保護色

2017年になりました。

 

年末年始は,毎年恒例読書三昧。オーストラリアンラブラドゥードルの小春さんとのんびり過ごすことができました。

 

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元日から良い天気,小春日和です。

 

それにしても小春さん,後ろ足が長い。お庭をぐるぐると走ってばかりいるので後ろ足が異常に発達してしまったのか。オーナーズパーティーで会ったALさんたちに比べても長いような気がします。

 

 

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お気に入りのおもちゃ。あぐあぐして,柔らかいピンク色の部分を食べてしまいます。説明書には食べても差し支えないような文言が書いてありますけどちょっと心配。ほどほどにしてくださいね。

 

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忍法「隠れ身の術」を覚えました。

 

周囲の色に同化して風景に溶け込みます。まるでアート。カメレオンやヒラメの保護色と同じです。今宵はお気に入りの椅子と同じ色になり人間どもを謀りました。

 

小春さん,新年早々あっぱれなり。

堕落論

坂口安吾堕落論』読了。

 

恥の多い堕落した人生を送ってまいりました。自分には,人間の生活というものが見当つかないのです,,,ちょっと太宰の人間失格風な出だしになってしまいましたが,毎日堕落した生活を送っている自分にとって,さらに堕落感を助長できる本かと思って読んでみました。20頁にも満たない本で90分もあれば読めます。

 

大変な名著です。中身は暗くない。堕落感を助長されるどころか、坂口安吾の鋭い芸術的感性に大いに刺激を受けました。著者の超個性的な感覚や思いが前面に押し出された文章です。戦後という時代を冷静に見つめ,自分や文学を疑い続け,苦渋を伴いながら絞り出した文章のように感じます。それまでの道徳観をことごとく否定し,書きたいことを書く,反骨精神というか挑発的ですね。

 

敗戦直後の混迷する社会状況を鋭く見抜き,それに立ち向かうための方法を大胆に提示してみせた文章。戦後70年を経た今だからこそ,この「堕落論」を読む意義があるのだと感じました。

 

本文から引いてみます。

戦争に負けたから堕ちるのではない。人間だから堕ちるのであり,生きているから堕ちるだけだ。だが人間は永遠に落ち抜くことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。人間は可憐であり脆弱であり,それ故愚かなものであるが,落ち抜くためには弱すぎる。生きよ,堕ちよ!

 

学校や職場など世間一般に「やればできる」という言葉がよく使われています。まあ,それはそれで一定の効果はあると思います。しかし,冷静に考えてみると,人間,できないことの方が多い。100あることのうち90はできないことばかり。やってもできないことはできない。他者から「やればできるよ、がんばれ!」と言われ続けた子どもが成人したとき「あれ、なんか違うな。」と気付く。やればできると思ってて,いつまでたってもやらないで何もできないしやらない。結局やってもできない。「俺はやればできるんだ。やらないだけさ、、、」というような勘違い人間が増えてるように感じます。一度,とことん堕ちて,世の中の規範や常識といった前提条件を一度外して,「俺はできないんだ」という素っ裸な人間になって現実を直視してみることもいいかもしれません。安吾が言うように,,,。その素っ裸な自分から生まれてくるエネルギーこそ本物の生き抜く力なのかもしれません。

 

もっと早くこの本に出会いたかった。安吾の哲学にもっと触れてみたい。

 

昨夜,21:30頃,突然地鳴りと共に大きな揺れが襲ってきました。またまた震度5です。近隣の高萩市では震度6弱。オーストラリアンラブラドゥードルの小春さん,地震が大の苦手でキャリケースの中に入って2時間ぐらい出てきませんでした。恐怖で肉球に汗をかいていました。かわいそうに。

 

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最近大きな地震が多くてとても心配しています。

 

堕落論 (280円文庫)

堕落論 (280円文庫)

 

 

歴史の愉しみ方

磯田道史『歴史の愉しみ方』読了。

 

今日,奥久慈の里山は19度。庭の片付け作業をしていて汗びっしょりになりました。オーストラリアンラブラドゥードルの小春さんも庭でちょっと遊んだだけでハアハアと横ベロ状態に。クリスマス前だというのにこの陽気。桜が開花してしまうような暖かさ。明日は一変,寒くなるみたいです。寒暖の差に体がついていきません。

 

磯田さんは古文書の速読や全国津々浦々に埋もれている古文書を探し出すのが大の得意で,その発掘した資料を分析し,本物の歴史像を描き出してその魅力をわかりやすく伝えてくれます。

 

この本の「震災の歴史に学ぶ」の章,読み終えた後に恐ろしくなりました。現在の日本は巨大地震活動に入っており大変危ない状態にあることが,地震に関する古文書からも明確に分かるそうです。読んでいて地震活動期に暮らす覚悟みたいなものが必要であると感じました。

 

最終話の「新幹線からの関ヶ原見物作法」も実に面白い。家康編,三成編と書かれていますが,東海道新幹線に乗った時はぜひ実践してみたいと思います。しかし,地震の章を読むと東海道新幹線に乗る気持ちが失せてしまいますが,,,

 

 

オーストラリアンラブラドゥードルの小春さん,寒暖の差ぐらいではビクともせず,元気いっぱいであります。

 

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綱引き大好き。絶対に離しません。

 

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いつも人間が根負けです。

 

小春さんに勝つ方法がただ一つ。おやつを,そっと足元に置きます。その後どうなるかは想像するに容易いかと、、、

 

歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)

歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)

 

 

1歳の誕生日

オーストラリアンラブラドゥードルの小春さん,快食,快便,快眠,,,元気に1歳の誕生日を迎えることができました。

 

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お手製のヘルシーケーキ。スポンジはかぼちゃ,クリームはヨーグルト,イチゴはミニトマト,クッキーはりんご。

 

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小春さん,ケーキの出現にとても興奮してしまい今にも飛びつきそう。リードで落ち着かせます。

 

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よだれタラタラで舌舐めずり。

 

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 やっとケーキにありつけました。一瞬でケーキが消失。

 

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本物のケーキ発見。

 

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気になって近づいてきました。

 

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身を乗り出してきました。

 

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最接近!

 

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 やっとありつけましたね。食べ過ぎると良くないので,7/8は人間どもの胃に収まりました。

 

小春さん,1歳のお誕生日おめでとうございます。これからもたくさん食べてたくさん遊んで元気いっぱいに育ってくださいね。あなたの健やかな未来を誰よりも願っています。それと,今日から成犬なのですから,なんでもあぐあぐとうんち咥えはやめてください。よろしくお願いします。

思考の整理学

外山滋比古『思考の整理学』読了。

 

以前,この本についてテレビで紹介されていたのをふと思い出し,早速購入して読んでみました。「考える」ことの楽しさを教えてくれるような本です。身にしみる内容ばかりで納得。今更ながらですが「もっと若いときに読んでおけばよかった!」と,本の帯に書かれてある紹介文句と同じ感想を持ちました。しかし,若い頃に読んでもあまりピンとこないかも。ある程度人生経験を積んだ時期に読んだほうが,長年脳みそにこびりついて汚れきった独自の思考法がリセットされて良いかもしれません。30年前に書かれた本ですが内容は少しも古さを感じません。30年を経ても変わらない価値があります。おすすめです。

 

さて,オーストラリアンラブラドゥードルの小春さん,人間どもの生活に上手に溶け込み,マイペースで暮らしています。

 

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幼犬の頃に比べて少しは落ち着いたようです。なんでもあぐあぐ,,,は相変わらずですが,,,

 

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わんこにとっては一年で一番過ごしやすい季節かな。散歩は朝晩2回。たくさん歩いてたくさん走ってたくさん臭いを嗅ぐ。そしてうんちを見つける! 困ったものです。

 

うんちを発見するより,「ここ掘れワンワン」と,小判のありかでも発見してくれると嬉しいのですが。

 

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

 

小平記念作文表彰式

2016年12月13日(火)15:30〜 ホテル天地閣 はまゆうの間

 

日立交響楽団 弦楽合奏 小平記念作文表彰式演奏会

 

曲目 アイネ・クライネ・ナハトムジークモーツァルト

   となりのトトロ

   星に願いを

   Believe

   日立の樹

   世界に一つだけの花

 

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ジブリの名作「となりのトトロ」の弦楽アンサンブル。軽快なテンポ,主旋律とオブリガートの楽しそうな絡みなど,なかなか良いアレンジです。演奏してると自然に笑顔になります。

 

控え室でいただいたコーヒーが美味しかった。お替りしてしまいました!

    

バンジージャンプ

仕事と演奏会で,なかなか土日に休みが取れませんでしたが,本日は良い天気でフリータイム。小春さんを連れてミニトレッキングに行ってきました。

 

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車で約20分,龍神峡に到着。

 

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 最奧部にある亀が淵を目指してダム湖沿いの歩道を歩きます。片道約4km。気持ちの良い青空と澄んだ冷たい空気が,ワンコと人間の背中をぐいっと押してくれます。歩くスピードも徐々にアップ。小春さんのスピードについていけません。

 

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バンジージャンプをやってる龍神大橋の下をくぐります。

 

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小春さん,上空から大声ではしゃぎながら降ってくる人間を不思議そうに見つめていました。紐で吊るされた人間を変な蜘蛛とでも思ったのか。「人間とはつくづく愚かな生き物だ」と言わんばかりに。

 

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歩くこと45分,亀が淵に到着。澄んだ水底は,まるで小春さんの瞳のよう,,,

 

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さて,珈琲ブレイク。

 

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おやつをもらえて満足そうです。

 

龍神川の浸食作用でできたV字谷の中を往復8km歩きましたが,小春さん,まだまだ物足りないようですね。さすが,若犬。体力ありますね。今日はここらで勘弁してください!

 

帰りに饅頭とソフトクリームを胃に収めました。歩いて消費したカロリーが,一瞬にして元に戻ったことを付け加えておきます。